- February 23, 2017 7:00 AM
洋服屋さんに勤め始めた80年代、90年代の個人店には、福利厚生なんていうものは、
存在していなくて、週1の休みは、展示会で潰れて、もちろん出張手当なんか存在
しないし、その合間にディスプレーを変えて、夜はバイトしてそのあと呑みにいって
思えば、いつ寝てたんだろうという今でいうブラックなんとかでした。
だからその当時、好きなものを扱うことができたし、仕入れから販促、おまけに
アメリカまで行かせてもらったのかと、今になっておもっています。
今は時代が変わってきているので、そんなことはないと思っていたのですが、ここに
きて、23歳の女性が古着屋さんをOPENするというのを聞いたり、掛川の20歳の女性
スタッフが洋服屋の開業資金がいくらあればいいか、訪ねてきたり、もうひとりの
女性スタッフも、アメリカに行ったあとカフェを開業したいという夢をもっていたり、
好きなことを生業にしようという若いかたが、増えているのを20年ぶりぐらいに、
実感しています。
ものすごく恩がある人から頼まれたことが泥の船で、これはあきらかに沈むなーと
思っても、乗ってきたことがあるのですが、不思議と後悔していなくて、むしろ満足
しているのは、今になって思うことです。
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